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紡錘体チェックポイント:紡錘体チェックポイントは減数分裂におけるセントロメアから離れた場所で交差した染色体の分離に対処する

Nature Genetics 39, 10 doi: 10.1038/ng2120

減数分裂時の染色体分離が正常に行われない場合にはダウン症のような病態が引き起こされる。組換えは減数分裂I期における正常な染色体分離を促す。ここで、セントロメア近傍での交差が起こらない染色体は、同一の紡錘体極をもつ状態で分離する可能性が高くなる(染色体不分離)。本論文では出芽酵母を用いて、紡錘体チェックポイントがこのような染色体の分離を促すかどうかを調べた。紡錘体チェックポイントに異常のあるmad2Δ(mad2欠損)細胞では、野生型細胞に比べて、正常な分離が起こる染色体はセントロメア近くで交差する場合が多く、さらに、染色体をつなぎ止めるように人為的に作製した紐(テザー)がセントロメアの近傍にありさえすれば、それによって染色体不分離が起こりにくくなった。また、このテザーは交差を欠く染色体の分離をある程度促進した。

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