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遺伝的浮動:ヒト対立遺伝子頻度のスペクトルの測定によって東アジア人における遺伝的浮動がヨーロッパ人と比べて大きいことが明らかになった

Nature Genetics 39, 10 doi: 10.1038/ng2116

ヒトの遺伝的変異に関する大規模なデータセットが近年収集されているが、多型の選び方によるバイアスによって、進化の過程や自然選択を研究する上でのその有用性には限界があった。本論文では、こうしたバイアスの克服や、遺伝的変異の特徴を知るのに非常に重要な量である対立遺伝子頻度スペクトルの正確な測定を可能とする、国際ハップマッププロジェクトから得られたSNPの大きなサブセットを報告する。今回の解析は、東アジア人と北ヨーロッパ人の先祖はアフリカから広がった同じ集団のボトルネックを共有しているが、両集団はともにさらに最近になって起こった遺伝的浮動を経ており、より大きな遺伝的浮動が東アジア人にみられることを示している。

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