Brief Communication

植物の配偶子がもつインプリント遺伝子のエピジェネティックな非対称性

Nature Genetics 38, 8 doi: 10.1038/ng1828

植物のインプリント遺伝子は、父母いずれの親に由来するかによって種子の内乳で異なる発現パターンを示すが、受精前の配偶子にみられるインプリントの本質はほとんど知られていない。本論文では、DNAメチル化状態の異なる単一の領域(DMR)が、種子内で母親に由来する2発現遺伝子の対立遺伝子特異的発現と関係していること、およびあるDMRのメチル化状態が配偶子間で異なっていることを示す。このように、植物はインプリント遺伝子をエピジェネティックに示す上で哺乳類と似た方式を編み出したものと考えられる。

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