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SNP データから予測されるヒトのマイクロRNA結合部位の自然選択

Nature Genetics 38, 12 doi: 10.1038/ng1910

生物学における基本的な問題は、いかにして自然選択が遺伝子制御の進化をつくりだしているかを理解することである。ここに我々はSNP遺伝子型データと集団遺伝学の手法を用いて、ヒトゲノムの中にある短い、シス調節部位の全貌について調べた。マイクロRNA(miRNA)は、3’UTRのシス調節領域をとおしてmRNAを転写後に抑制する小さな非コードRNAの一種である。我々は、ヒトにおいては、コンピュータが予測した保存されたmiRNA結合部位の負の選択が、他の3’UTRモチーフの保存された配列よりも強いことを示し、さらに独自の標的予測モデルを提供し、ダーウィンの適応度に対するmiRNAの貢献度を明確に示す。我々の技術を、保存されていないmiRNA結合部位にも拡大し、mRNAとmiRNAが内因性に共発現する際にはこれらのうち30~50%は機能していると予測した。我々が示すように、予測されたmiRNA結合部位の多型は障害の原因となる可能性が高いので、それらはヒトの病気の原因変異の候補となる。我々は、我々のアプローチが他のシス調節領域の研究に広げられると信じている。

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