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X染色体での遺伝子発現を促進させるメカニズム

Nature Genetics 38, 1 doi: 10.1038/ng1705

Nature Geneticsの1月号に掲載される研究論文には、X染色体上の遺伝子の発現レベルが、性染色体以外の染色体(常染色体)上の遺伝子とほぼ同じであることが示されている。  ワシントン大学(米国、シアトル)のChristine DistecheとDi Nguyenは、X染色体上の遺伝子と常染色体上の遺伝子の発現レベルを比較した。個々の細胞において、X染色体は、活性なコピーが1つしかないのに対して、常染色体は、2つのコピーがある。この研究では、X染色体上の遺伝子の1つのコピーに対して、遺伝子発現レベルについて、機能的遺伝子量補償が働いていることが明らかにされている。X染色体上の遺伝子の発現調節は、ショウジョウバエなどの動物で既に見つかっているが、ヒトを含む哺乳類で見つかったのは、今回の研究が初めてである。

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