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タイリングマイクロアレイによるイネの全ゲノム的転写解析

Nature Genetics 38, 1 doi: 10.1038/ng1704

塩基配列解読およびコンピュータによるアノテーションにより、イネ(Oryza sativa)に関してはさまざまな特徴が明らかにされている。遺伝子の多さ、推定される遺伝子の独特な構成、既知の遺伝子との相同性を欠く遺伝子の多さなどがそれである。こうした特徴によってイネゲノムは、完全な塩基配列が得られているほかのモデル植物と明確に区別される。本論文は、インディカ亜種のイネで高密度のオリゴヌクレオチドタイリングマイクロアレイを用いておこなった全ゲノム転写解析に関するものである。この解析の結果、アノテーションされた遺伝子モデル35970(81.9%)の存在に関して発現データの裏づけが得られるとともに、アノテーションされたエキソンと類似した構成的特徴をもち、ほかの植物タンパク質との相同性が高い特有の転写される遺伝子間領域5464が発見された。全転写領域の解明およびマッピングにより、転写全体と細胞学的な染色体の特徴との関係が明らかにされ、ゲノムの重複部分どうしがもつ転写活性の全体的類似性が示された。今回の結果をまとめることにより、イネゲノムをさらに理解するのに有用な初の全ゲノム転写地図が得られた。

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