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ストレス感受性レポーターはCaenorhabditis elegansの同質遺伝子集団における寿命を予測する

Nature Genetics 37, 8 doi: 10.1038/ng1608

遺伝子型と環境条件がともに一定に保たれていても、集団における個体の寿命に生じる「偶然」によるばらつきは依然としてきわめて大きい。我々は、線虫Caenorhabditis elegansの同質遺伝子集団を用いて、その成虫第一日目における、遺伝子hsp-16.2由来のプロモーターに結合した緑色蛍光タンパク質(GFP)レポーターの誘導レベルで見られる偶然にもとづく変化が、その後の生存に関して4倍程度の差異を生じさせることを示す。同じレポーターは、その後の致死性の熱ストレスに耐える能力の予測指標でもある。GFPの誘導レベルは遺伝性のものではなく、また、他のレポーター構築物でのGFP発現レベルは寿命の相違と関連が見られない。HSP-16.2自体はおそらく、観察された生存の違いを引き起こさないが、その代わり、未知の不均一な生理的状態が生体の生存ストレスに対処する能力を決定しており、それが今やレポーターにより定量可能となったと考えられる。

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