Letter

肥満体質と糖尿病

Nature Genetics 37, 8 doi: 10.1038/ng1604

肥満体質と糖尿病に関連した遺伝子多型がNature Geneticsの8月号に掲載される研究論文で報告されている。  Philippe Froguelたちは、小児肥満症や成人肥満症の人々と2型糖尿病患者、合わせて数千人を対象とした大規模な研究を行い、このような疾患になりやすくしている遺伝的要因を調べた。その結果、肥満と糖尿病になるリスクの増大と関連した遺伝子ENPP1が同定された。この遺伝子は、インスリンに対する細胞応答と関係しており、インスリンに誘導された正常なシグナルを妨げる可能性があるとされる。今回の研究では、肥満や糖尿病の子供たちはENPP1タンパク質の発現量が多いことがわかったが、これによって脳内でのインスリン抵抗性による影響が再現されている可能性がある。脳内インスリンは食欲抑制を引き起こす。  Froguelたちは、遺伝性のENPP1タンパク質発現亢進が、過剰なインスリン抵抗性を引き起こし、過剰な脂肪蓄積の一因になっているのではないかと考えている。

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