Technical Report

マイクロアレイとジーントラップ突然変異導入法を組み合わせた手法によりPDGFの転写標的を同定し評価する

Nature Genetics 36, 3 doi: 10.1038/ng1306

遺伝子突然変異導入法と発現プロファイル技術を組み合わせることにより、応用範囲の広い、高速な遺伝的スクリーニングが可能となる手法を開発した。我々はレトロウイルスを用いたジーントラップ・ベクターを、突然変異を起こす効率とクローニングする効率を上げた条件下で使用し、ランダムにマウスの胚性幹(ES)細胞の遺伝子を破壊した後、それらを増幅してcDNAマイクロアレイを作製した。我々はこのジーントラップ・アレイを用いることにより、血小板由来増殖因子(PDGF)の転写標的遺伝子を、生理学的に関連のある細胞において効率的にまた確実に同定することができることを本論文で明らかにする。また、それらの遺伝子の生体内での役割や、PDGFによって制御される発生過程での役割を同定するための遺伝学的研究にもすぐに展開可能であることを示す。ここで示したのと同じ手法は、広範にわたる実験系においてある特定の生物学的な現象に関連する遺伝子を探索する方法として用いることができ、遺伝子同定からその後の機能確認をも高速に行えるやり方を提供することができる。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度