Feature
太陽を間近で調べる2機の探査機
2022年8月、太陽はかんしゃくを起こし始めた。表面に黒点のクラスターが現れ、それは太陽表面で磁場が絡み、ねじれている領域を表していた。黒点の一部は、太陽の自転により、同年9月初めまでに太陽の地球から遠い側へ回転した。そして、そこで巨大な爆発(噴出)を起こし、大量の高温のプラズマ(電離した気体)を解き放った。この巨大なプラズマは太陽から放出され、近くを周回していた、総費用15億ドル(約2300億円)を投じて打ち上げられた太陽観測探査機をのみ込んだ。
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翻訳:新庄直樹
Nature ダイジェスト Vol. 21 No. 1
DOI: 10.1038/ndigest.2024.240124
原文
Staring at the Sun — close-up images from space rewrite solar science- Nature (2023-10-26) | DOI: 10.1038/d41586-023-03301-1
- Alexandra Witze
- 米国コロラド州ボールダー在住のNature通信員。
参考文献
- Berger, T. E. et al. Space Weather 21, e2022SW003330 (2023).
- Telloni, D. et al. Astrophys. J. 955, L4 (2023).
- Niembro, T. et al. Front. Astron. Space Sci. 10, 1191294 (2023).
- Patel, R. et al. Astrophys. J. 955, L1 (2023).
- Long, D. M. et al. Preprint at https://arxiv.org/abs/2308.14651 (2023).
- Stenborg, G. et al. Astrophys. J. 949, 61 (2023).
- Romeo, O. M. et al. Astrophys. J. 954, 168 (2023).