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地球史上最も重い動物だった可能性のある原始的なクジラ

ペルケトゥス・コロッスス(Perucetus colossus)の想像図。体長は約17〜20 mと推定され、おそらく水深の浅い沿岸海域に生息していたと考えられる。 Credit: Alberto Gennari

古生物学者、そして科学のさまざまな事実を暗記する子どもたちにとって、大きなニュースが舞い込んできた。あのシロナガスクジラ(Balaenoptera musculus)が、もはや誰もが認める「地球史上最も重い動物」ではなくなったというのだ。Nature 2023年8月24日号824ページで記載報告された、約3800万年前の化石鯨類「ペルケトゥス・コロッスス(Perucetus colossus)」が、体長はともかく、体重ではシロナガスクジラを上回っていた可能性が示されたのである1

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翻訳:小林盛方

Nature ダイジェスト Vol. 20 No. 11

DOI: 10.1038/ndigest.2023.231107

原文

Could this ancient whale be the heaviest animal ever?
  • Nature (2023-08-03) | DOI: 10.1038/d41586-023-02457-0
  • Emma Marris

参考文献

  1. Bianucci, G. et al. Nature 620, 824–829 (2023).
  2. Paul, G. S. Preprint at bioRxiv https://doi.org/10.1101/2022.08.28.505602 (2022).