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発生中のヒト胚を細胞レベルの分解能で画像化

生きているヒト胚。SPY650-DNA(青色)およびSPY555-アクチン(ピンク色)という色素を用いて撮影。 Credit: Robin M. Skory, Ana Domingo-Muelas

蛍光色素とレーザー顕微鏡という2つの一般的な実験ツールを用いて、ヒト胚の発生が、リアルタイムで、これまでで最も詳細に捉えられたことが、2023年7月5日にCellに報告された。この技術を用いれば、発生の最初の数日間に起こる重要な事象を、胚を遺伝的に改変することなく調べることができる(A. Domingo-Muelas et al. Cell https://doi.org/kh4v; 2023)。一部の画像化技術は遺伝子を改変する必要があるため、こうした技術をヒト胚で使用することはこれまで、倫理上の懸念から制限されてきた。

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翻訳:三谷祐貴子

Nature ダイジェスト Vol. 20 No. 10

DOI: 10.1038/ndigest.2023.231017

原文

Developing human embryos imaged at highest-ever resolution
  • Nature (2023-07-06) | DOI: 10.1038/d41586-023-02222-3
  • Miryam Naddaf