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アマゾンの密林が隠していた古代都市遺跡を発見
Prümersらは、ボリビアのリャノス・デ・モホス周辺のアマゾン川流域を調査し、森林に覆われたマウンド(盛り土)が古代の都市中心部であることを明らかにした。 Credit: Erlantz Pérez Rodríguez/iStock/Getty
アマゾン川流域南西部には、謎のマウンド(人工的に土を盛り上げたもの)が点在する。これらは古代都市の集落の跡であることが、Nature 5月26日号で報告された1。リモートセンシング技術を使って上空から地形を観察したところ、この地域に人口密度の高い都市中心部が建設されていて、小さい集落に接続するようになっていたことが分かったのだ。建設されたのは約1500年前と考えられ、特に大きな集落は周囲を堤で囲まれていて、中心には土でできた高さ22mのピラミッドがあり、長さ数kmの真っすぐな堤道が何本も放射状に延びていた。
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翻訳:三枝小夜子
Nature ダイジェスト Vol. 19 No. 9
DOI: 10.1038/ndigest.2022.220912
原文
‘Mind blowing’ ancient settlements uncovered in the Amazon- Nature (2022-05-25) | DOI: 10.1038/d41586-022-01458-9
- Freda Kreier
参考文献
- Prümers, H., Betancourt, C. J., Iriarte, J., Robinson, M. & Schaich, M. Nature https://doi.org/10.1038/s41586-022-04780-4 (2022).
- Neves, E. G. & Heckenberger, M. J. Annu. Rev. Anthropol. 48, 371–388 (2019).
- de Souza, J. G. et al. Nature Commun. 9, 1125 (2018).
- Carson, J. F. et al. Holocene 25, 1285–1300 (2015).
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