2015年に冥王星への接近通過を行った探査機「ニューホライズンズ」は、接近した側(「表側」)の半球を高解像度で(下)、その反対側(「裏側」)の半球を低解像度で捉えた(上)。 Credit: NASA/JHUAPL/SWRI
2015年に冥王星の横を猛スピードで通過したNASAの探査機「ニューホライズンズ」は、私たちの想像をはるかに超えるダイナミックな世界を見せてくれた。冥王星には、ノルウェーの入り組んだ海岸に似た窒素の氷の断崖があり、高層ビルほどの高さのメタンの氷の巨大な刃がそそり立っている。グランドキャニオンより深い亀裂が走っているかと思えば、エベレストより高い氷の火山もある。探査機のカメラが彼方にある冥王星の表面の巨大なハート模様を捉えると、地球上の無数のファンが悩殺された(2015年6月号「ドーンとニューホライズンズの旅」、9月号「冥王星に広がる驚きの地形と深まる謎」参照)。
全文を読むには購読する必要があります。既に購読されている方は下記よりログインしてください。
本サービスでは、サイトご利用時の利便性を向上させるためにCookiesを使用しています。詳しくは、シュプリンガーネイチャー・ジャパン株式会社の「プライバシー規約」をご覧下さい。
翻訳:三枝小夜子
Nature ダイジェスト Vol. 17 No. 10
DOI: 10.1038/ndigest.2020.201020