Research Highlights

温暖化で、集中豪雨の雨量が増える

Nature ダイジェスト Vol. 10 No. 5 | doi : 10.1038/ndigest.2013.130515

Credit: Seth Resnick/Getty Images

気候が温暖化するにつれて、雷雨などの短時間の激しい雨による降水量が増加し、長時間降り続く雨による降水量の増加は、相対的にあまり多くならないかもしれない。

気温が上昇すると極端な降水事象の頻度が増えるが、科学者たちは、短時間・長時間どちらの種類の雨が、こうした変化の影響を強く受けるのか、なかなか特定できずにいた。コペンハーゲン大学(デンマーク)のJan Haerterらは、何か月にもわたって5分おきという高い頻度で測定したレーダー雨量と雨量計のデータを使って、ドイツ各地の降水量を調べた。また、雲の観察を利用して2種類の雨を区別した。

その結果、気温の上昇とともに、長時間降り続く雨がもたらす降水量は、おおむね予想どおりに増加していることがわかった。これに対して、短時間の激しい雨がもたらす降水量は、気温の上昇に伴う大気の保水力の増加よりも急速に増加していた。将来、地球温暖化が進んだときには、こうした不規則な降水パターンのほうが、支配的になる可能性が高い。

(翻訳:三枝小夜子)

参考文献

  1. Nature Geosci. http://dx.doi.org/10.1038/ngeo1731 (2013)

キーワード

Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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