News Feature

脳科学の世紀

Nature ダイジェスト Vol. 10 No. 10 | doi : 10.1038/ndigest.2013.131014

原文:Nature (2013-07-18) | doi: 10.1038/499272a | Solving the brain

Alison Abbott

米国と欧州が相次いで、数千億円の資金を投入して脳が働く仕組みを解明する構想を打ち出した。しかし、その実現に必要な技術はまだ十分に整っていないのが現状だ。

Credit: GRANDEDUC/SHUTTERSTOCK

2013年3月、スタンフォード大学医学系大学院(米国カリフォルニア州)の神経生物学者Bill Newsomeの元に、米国立衛生研究所(NIH、メリーランド州ベセスダ)の所長Francis Collinsから電話がかかってきた。「脳機能解明を目指す10年計画にすぐに取りかからねばならない。一緒に仕切り役をやってほしい」という突然の話に、Newsomeは、最初は引き受けるのをためらった。大変な割に報われないだろうし、漠然としているし、面倒なことが多いのは明白で、その役目を請け負うと、せっかくの夏を楽しく過ごせなくなると思ったからだ。しかし、考えているうちに、彼の気持ちは躊躇から熱意へと変わり、24時間後には、結局その役目を引き受けていた。「いいタイミングと思ったのです。脳は21世紀の科学の重要なテーマですから」。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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