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翻訳後修飾が腫瘍のMHC Iイムノペプチドームの抗原景観を作り変える

Nature Biotechnology 41, 2 doi: 10.1038/s41587-022-01464-2

抗原の翻訳後修飾(PTM)は、腫瘍や病原体に対する免疫応答が狙う特異性の新たな源泉となるが、抗原のPTMを発見し、それがイムノペプチドームの形成で果たす役割を評価することは容易でない。本論文では、複数の臨床コホートおよび細胞株から得られた29種類のPTMの組み合わせを解析できる抗原探索パイプライン「PROMISE(Protein Modification Integrated Search Engine)」を紹介する。我々は、結合選好性がハプロタイプ特異的な特定のPTMによって定義されるヒト白血球抗原クラスI結合モチーフを発見し、患者間およびがんの種類の間で共通する可能性のある数千個の新しいがん特異的抗原を含む疾患特異的な修飾標的を見いだして、抗原景観を広げた。さらに、腫瘍プロテオームに発生した翻訳後の変化によって生じるがん組織特異的な修飾ペプチドのサブセットを明らかにした。以上の知見はPTMによる抗原性の原理を明らかにしており、それはがんやその他の疾患のT細胞による治療法に関して広範な意味を持つ可能性がある。

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