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非結合型の逆転写酵素と環状RNAテンプレートを用いた分割型プライムエディター

Nature Biotechnology 40, 9 doi: 10.1038/s41587-022-01255-9

プライムエディター(PE)は、サイズが大きく複雑であることが送達および最適化の妨げになっている。ゲノム編集ツールを分割すると構築物のサイズを小さくすることができるが、結合ドメインと触媒ドメインを結び合わせる特別な技術が必要である。本論文では、Cas9ニッカーゼ(nCas9)が逆転写酵素(RT)と結合していない分割型のPE(sPE)を紹介する。このsPEは、正確な編集の導入に関して元の非分割型のPE3と同等の効率を示し、挿入欠失(インデル)の副産物の増加は認められなかった。sPEをマウスの肝臓にハイドロダイナミック注入法で送達してβ-カテニンを改変すると、PE3と同等の効率で腫瘍形成が促進された。I型チロシン血症のマウスモデルでは、2つのアデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターによる送達で病原性の変異が修正された。同様に、プライム編集ガイドRNA(pegRNA)も、シングルガイドRNA(sgRNA)と環状RNA RTテンプレートに分割して柔軟性および安定性を高めることができた。従来のsPEと比較してこのsPEは、構築物を複雑化させて効率を低下させかねないインテイン、タンパク質間親和性モジュール、およびヌクレアーゼ感受性のpegRNA延長部を持たない。我々のモジュール型システムは、PEの送達および最適化を容易にすると考えられる。

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