Review

人工的進化

Nature Biotechnology 37, 7 doi: 10.1038/s41587-019-0157-4

DNA合成、λ redリコンビニアリング、CRISPRに基づく編集、次世代型ハイスループット塩基配列解読法をはじめとする現代の生物工学的手法を組み合わせることで、遺伝子およびゲノムの精密な操作が次々と可能になっている。そうした技術は、合理的な設計の他に、複数の変異を選択的に、そして場合によっては連続的に導入することも可能とする。これは自然選択への回帰にすぎないと思われるかもしれないが、進化を標的とする能力は、適応度の負荷を大きく低下させ、目的とする表現型への寄与が最大となるような遺伝子および形質に変異および選択を集中させて、究極的には進化を早送りさせる。

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