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遺伝子改変オルガノイドの移植で結腸直腸がん転移マウスモデルが迅速に作製される

Nature Biotechnology 35, 6 doi: 10.1038/nbt.3837

結腸直腸がん(CRC)は先進国世界の主要な死亡原因であるが、CRCプログレッションの自然なステージを模倣する簡便な前臨床モデルは存在しない。結腸オルガノイドの同所移植を用いた我々は、in vivoで腺腫・腺がん・転移軸の全体を再現する幅広く使用可能な免疫応答性CRCモデルを紹介する。この移植手順は所要時間が5分未満で、マウスの3分の2に腫瘍の効率的な生着を認め、遺伝子改変マウスモデル由来のオルガノイド、ex vivoで遺伝子改変された野生型オルガノイド、または患者由来のヒトCRCオルガノイドを用いて実行することができる。このモデルで我々は、腺がん(6週)から局所播種がん(11~12週)および自然転移(20週以降)までのCRCの遺伝子型および時間依存的なプログレッションを示した。さらに、この系を用いて、播種性CRCのプログレッションにはWntシグナル伝達調節不全の消失が決定的であることを明らかにした。このように、我々の手法は、遺伝子研究および前臨床研究のためのテーラーメードのCRCマウスモデルを作製する迅速で柔軟な方法をもたらす。

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