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直列マイクロ流体質量センサーアレイによる単一細胞の成長速度のハイスループット測定

Nature Biotechnology 34, 10 doi: 10.1038/nbt.3666

細胞の成長を迅速に評価する方法は薬物感受性試験を含む多くの用途に有益と考えられるが、現状の技術は感度またはスループットが不足している。本論文では、同時に多数の個別細胞の成長速度を正確かつ迅速に測定する方法を紹介する。我々は、経路上に共鳴質量センサーが10~12個配置されたマイクロ流体チャネルに浮遊細胞を流し、各細胞がチャネルを流れる4~20分間にわたって計量を繰り返した。複数の細胞が同時にチャネルを通過するため、1時間に60個を超える細胞の成長速度が得られ、分解能は哺乳類細胞が0.2 pg/h、細菌が0.02 pg/hであった。我々は、単一のリンパ球、マウスおよびヒトのT細胞、初代ヒト白血病細胞、酵母、大腸菌(Escherichia coli)、ならびにEnterococcus faecalisの成長を測定した。我々のシステムは、多様な成長動態を示す細胞亜集団を明らかにし、抗生物質および抗菌ペプチドに対する数分内の細胞応答の評価を可能にする。

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