Perspective
短縮型ガイドRNAによるCRISPR-Casヌクレアーゼ特異性の向上
Nature Biotechnology 32, 3 doi: 10.1038/nbt.2808
CRISPR(Clustered, regularly interspaced, short palindromic repeat)RNA誘導性ヌクレアーゼ(RGN)は極めて効率的なゲノム編集ツールである。Cas9(CRISPR-associated 9)のRGNは、標的DNA配列に相補的な20ヌクレオチドを含むガイドRNA(gRNA)によってゲノム遺伝子座に誘導される。しかし、RGNは意図した標的とは5ヌクレオチドも異なる部位に変異を誘導することがある。今回我々は、20ヌクレオチド未満という短い標的相補性領域を持つ短縮型gRNAにより、目的とするゲノム編集の効率が損なわれることなく、一部の標的外部位での望ましくない変異生成が5000分の1以下に抑制されることを示す。加えて、短縮型gRNAを使用すると、DNAにニックを導入するCas9変異体対(対をなすニッカーゼ)によって誘導される標的外作用も減少させることができる。今回の結果は、Cas9ヌクレアーゼまたはニッカーゼ対の特異性を向上させる簡単で効率的な方法を示すものである。マサチューセッツ総合病院およびハーバード大学医学系大学院(米)、Y Fu et al.
