Perspective

脂質ナノ粒子が媒介するsiRNA送達、細胞内輸送、およびエンドソーム離脱の画像による解析

Nature Biotechnology 31, 7 doi: 10.1038/nbt.2612

低分子干渉RNA(siRNA)の送達は、RNA干渉(RNAi)治療薬の開発で今なお重要な課題となっている。siRNAの細胞内取り込み、細胞内輸送、およびエンドソーム放出の機序がさらに解明されれば、送達方法改良への貢献は大きいと考えられる。今回我々は、追跡可能なsiRNAを添加した脂質ナノ粒子(LNP)のさまざまな細胞への取り込みを、in vitroおよびマウス肝で定量的蛍光画像法と電子顕微鏡法を用いて追跡した。その結果、LNPはクラスリン媒介性エンドサイトーシスおよびマクロピノサイトーシスにより、細胞の種類に特異的な方式で構成的経路と誘導性経路の双方によって細胞内に入ることが明らかにされた。siRNAに結合させたコロイド金粒子の直接的検出により、siRNAがエンドソームから細胞質ゾルへ離脱する効率は低く(1~2%)、その離脱はLNPが初期および後期エンドソーム特性を共に持つ特定の区画に存在する限られた時間枠のみに生ずると推定された。この研究結果は、次世代のRNAi治療薬送達方式の開発につながるLNP媒介型のsiRNA送達法を示すものである。

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