Perspective
家畜ヤギ(Capra hircus)ゲノムの配列解読および全ゲノム自動光学マッピング
Nature Biotechnology 31, 2 doi: 10.1038/nbt.2478
本論文では雌の雲南黒ヤギのゲノム配列約2.66 Gbを示す。この配列は短いリードの配列解読データと高処理能全ゲノムマッピング装置による光学マッピングデータとを組み合わせて得られたものである。この全ゲノムマッピングデータは、フォスミド末端配列解読で増強したスキャフォールドとの比較でN50値が5倍以上長い超スキャフォールドの組み立てに有用である(スキャフォールド N50=3.06 Mb、超スキャフォールド N50=16.3 Mb)。超スキャフォールドはウシとの保存シンテニーに基づいて染色体との対応付けを行い、その組み立ては1番染色体の2種類の放射線ハイブリッド地図によって十分に裏付けられた。タンパク質をコードする遺伝子2万2,175個のアノテーションを行ったところ、その多くは10種類の組織のRNA配列解読データでも確認された。カシミヤヤギの1次および2次毛包の比較トランスクリプトーム解析からは、この2種類の毛包で差次的に発現する遺伝子51個が明らかになった。本研究の結果はヤギのゲノミクスに有用であり、全ゲノムマッピング技術が大きなゲノムの新規組み立てに利用可能であることを示している。
