Computational Biology

配列変異によるタンパク質構造の予測

Nature Biotechnology 30, 11 doi: 10.1038/nbt.2419

ゲノム配列には、タンパク質などの高分子の機能的制約に関する進化情報が大量に含まれている。この情報を効率的に検索すれば、タンパク質残基間の進化的つながりが検出され、タンパク質の三次元構造をアミノ酸配列から計算するという長年の課題に取り組むことが可能となる。最近、利用可能な配列の爆発的な増加および網羅的な統計的方法の応用により、この問題には大幅な進歩が認められている。三次元構造に加えて、共変動の解明が進んだことは、リガンド結合、タンパク質複合体形成、および高次構造変化に関与する機能的残基の特定に役立つ可能性がある。共変動パターンの計算は、あらゆるタンパク質構造、機能的相互作用、および進化ダイナミクスを解明するうえで、実験的構造生物学を補完する方法になると考えられる。

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