Perspective

膜タンパク質構造解明の障壁を打ち破る

Nature Biotechnology 29, 4 doi: 10.1038/nbt.1833

数十年間のゆっくりとした進歩の後、タンパク質工学および微小焦点X線回折を含むさまざまな技術の進歩のおかげで、膜タンパク質構造の研究は加速されつつある。本論文では、そうした発展に関して、可能な限り、最近の技術の進歩に基づく膜タンパク質の構造解析に対する包括的な新しい取り組みに焦点を当てながら、解説を行う。この領域では、障壁を克服するための合理的な方法が緊急に必要とされている。というのも、膜タンパク質は各種生物のプロテオームの約30%を占めるが、プロテインデータバンクの構造データベースに登録されている膜タンパク質があまりにも少ないためである。

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