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スクリーニングせずに形質細胞の抗体可変部遺伝子群を解析してモノクローナル抗体を単離する

Nature Biotechnology 28, 9 doi: 10.1038/nbt.1673

抗原特異的なモノクローナル抗体(mAb)および抗体断片の単離は、不死化B細胞または組み換え抗体ライブラリーの高処理能スクリーニングに依存している。我々は、高処理能DNA配列解読およびバイオインフォマティクス的解析を用いてこのスクリーニング工程を回避し、免疫化マウスの骨髄形質細胞(BMPC)から抗体可変領域(V)遺伝子群の検索を行った。不死化させることができないBMPCは、循環血中抗体の大部分を産生している。我々は、BMPCのV遺伝子群が免疫化後に大きく偏り、最も多い配列が全体の約1%から10%超の頻度で生ずることを明らかにした。相対頻度に基づいて、最も多い重鎖可変部(VH)遺伝子と軽鎖可変部(VL)遺伝子とを組み合わせ、自動遺伝子合成でその再構成を行い、細菌または哺乳類細胞に組み換え抗体を発現させた。それぞれ3つの抗原のうち1つによって免疫化されたマウス6匹からこの方法で作製された抗体は、圧倒的な抗原特異性を示した(21/27、78%)。血清力価の高いマウスから得られた抗体は、ナノモル単位の結合親和性を示した。

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