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生細胞内キナーゼの組み換えによるアロステリック活性化

Nature Biotechnology 28, 7 doi: 10.1038/nbt.1639

細胞および組織動態の研究は、生体システム内でタンパク質活性を特異的に正確なタイミングで制御することができるツールによって大いに助けられている。本論文では、タンパク質キナーゼの触媒活性に対してアステロリック調節を特異的に付与する方法を紹介する。キナーゼ触媒ドメインの高度に保存された部分を、触媒活性を不活性化する一方でそれ以外のタンパク質機能には作用しない小さな挿入タンパク質で修飾した。触媒活性は、ラパマイシンまたは非免疫抑制性のラパマイシン類似物質を加えると回復する。分子モデルおよび変異誘発により、この挿入タンパク質が触媒ドメインの柔軟性を高めて活性を低下させていることが示された。薬物が結合すると強度が高まって活性が回復した。我々は、生細胞内で接着斑キナーゼ(FAK)を数分以内に特異的に活性化してこの方法を実証し、FAKが膜動態の制御に関与することを明らかにした。FAKに用いたのと同一の保存された部位にラパマイシン応答性要素を挿入することによってSrcおよびp38も制御されたことから、我々の戦略はほかのキナーゼにも応用可能と考えられる。

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