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一分子ELISAはフェムトモル濃度に満たない血清タンパク質を検出する

Nature Biotechnology 28, 6 doi: 10.1038/nbt.1641

血液中の単一タンパク質分子の検出が可能となれば、高感度な診断用バイオマーカーの発見および利用が加速される可能性がある。血液中の少量のタンパク質を検出するため、我々は特異的抗体を付着させた微小ビーズ上でタンパク質を捕捉し、蛍光産物を生ずる酵素レポーターで免疫複合体を標識した(標識される標的タンパク質分子は1ビーズ当たり1個または0個)。ビーズが1個だけ入るように設計した50 flの反応容器内にビーズを分離し、蛍光画像化法で単一のタンパク質分子を検出した。我々の一分子酵素免疫測定法(デジタルELISA)による分析は、検体100 μl中わずか10〜20個程度(約10-19 M)という酵素標識複合体を検出し、従来のELISAをはるかに下回る濃度(10-15 M未満)の血清中臨床関連タンパク質のルーチン検出を可能にした。デジタルELISAにより、根治的前立腺摘除を受けた患者の血清では14 fg/ml(0.4 fM)という低濃度の前立腺特異抗原(PSA)が検出された。

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