Perspective

微生物ゲノミクスの15年:問題への挑戦と夢の実現

Nature Biotechnology 27, 7 doi: 10.1038/nbt.1552

1,000種類の微生物ゲノムの配列解読が完了に近づいているなか、微生物ゲノミクスの分野は今、岐路に立たされている。将来的に、微生物学はもちろん、さまざまな関連科学が大いに進歩すると考えられる。しかし、その可能性を実現するには、基礎となる技術の急速な発達および指数関数的なデータの増加に伴う問題に挑戦する必要がある。新しい技術はかつてない機会をもたらすが、概念の転換をも迫る。ゲノミクスの最初の10年間に得られた経験は、ゲノム解読プロジェクトの選択およびその資金提供、ゲノム配列の公表およびアノテーション、さらにはデータ解析およびデータアクセスで現在必要とされている新しい方法を導くことができる。そのような新しいツールと方針により、微生物学者は、この微生物に満ちた地球という惑星をかつてない規模で探査するまたとない機会を得るものと考えられる。

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