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自己触媒アプタザイムはRNAのリガンド依存的で指数関数的な増幅を可能にする

Nature Biotechnology 27, 3 doi: 10.1038/nbt.1528

タンパク質の非存在下、一定の温度で自律的複製を行うRNA酵素が開発されている。そのようなRNA分子は、構成要素のオリゴヌクレオチドを結合させることによって2種類の酵素が互いの合成を触媒する相互複製プロセスにより、指数関数的に増幅する。これとは別に、触媒ドメインにリガンド結合ドメイン(アプタマー)を結合させて「アプタザイム」とすることにより、リガンド依存的にはたらくRNA酵素も作製されている。今回、リガンド依存的なRNA触媒の原理を相互複製RNA酵素に拡張し、同族リガンドの存在下でのみ指数関数的増幅を行わせることができるようになった。RNAの指数関数的な増加の速度はリガンド濃度に依存し、試料中のリガンド濃度は指定することができる。この過程は定量PCR(qPCR)と類似しているが、医療診断や環境モニタリングに関係するタンパク質および低分子など、さまざまな標的への一般化が可能である。

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