Brief Communication

ごく初期の細胞シグナル伝達事象のプロテオーム的定量評価

Nature Biotechnology 25, 5 doi: 10.1038/nbt1301

シグナル伝達の開始後30秒以内に生ずる事象のプロテオーム解析は、技術的な制約のために進展してこなかった。我々は、ごく初期の細胞シグナル伝達事象のプロテオーム的定量評価(qPACE)を1秒という時間分解能で行うことができる連続的な自動クエンチフロー系を開発した。この方法により、リガンド刺激後1秒以内に上皮成長因子受容体が自己リン酸化し、その直後に下流のシグナル伝達中間体であるSrc相同的でコラーゲン様のタンパク質、およびホスホリパーゼCγ1がリン酸化されることがわかった。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度