Review

補体を標的とする治療法

Nature Biotechnology 25, 11 doi: 10.1038/nbt1342

補体系は先天性免疫の中心的要素であり、先天性免疫応答と適応免疫応答の橋渡しを行っている。しかし補体系はその破壊力を宿主細胞に向けることもあり、さまざまな疾患および病態に関与している。補体系の調節は薬物探索の有望な方法と認識されており、治療方法が多数開発されてきた。しかし補体標的薬を思惑通りに販売するのは当初の予想ほど容易でないことが判明し、多くの計画が中断されている。2007年3月に米国食品医薬品局が初めて承認した補体特異的薬物である抗補体成分C5抗体(エクリズマブ;ソリリス)は、この分野で長く待ち望まれていた突破口である。エクリズマブの承認で補体系を治療標的とすることが妥当と認められたことになり、それ以外の有望な薬物候補の臨床開発が促進されるものと考えられる。

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