Review

細菌由来の天然物から作られる新規抗生物質

Nature Biotechnology 24, 12 doi: 10.1038/nbt1266

過去50年間、必要な新規抗生物質は、20世紀半ばに発見された天然物を足場に半合成的な調整を行って作り出されることが多かった。しかし最近は、技術の進歩によって細菌源から天然の抗生物質が再び発見されるようになってきた。特に、新規抗生物質を従来の細菌源(ストレプトミセス属の放線菌など)または新たな細菌源(その他の放線菌類、藍藻類、および培養されていない細菌)から見つけ出す試みが再び行われている。その結果、特殊な骨格や新規の作用機構をもち、現在はあまり活用されていない細菌内標的に作用する新種の抗生物質の基礎となるべき物質が新たにいくつか発見されている。

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