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水生植物コウキクサが産生するヒトモノクローナル抗体のグリカン最適化

Nature Biotechnology 24, 12 doi: 10.1038/nbt1260

N-グリコシル化はモノクローナル抗体(mAb)の機能に重要であり、mAbの生産に用いる系ごとに異なっている。我々はヒトmAbを小型の水生植物であるコウキクサ(Lemna minor)で発現させた。この生産系は、人畜共通病原体を含まない治療用タンパク質の製造に有利である。ヒトCD30に対するmAbに関して、重鎖および軽鎖を、内在性α-1,3-フコシルトランスフェラーゼ遺伝子およびβ-1,2-キシロシルトランスフェラーゼ遺伝子の発現を標的とするRNA干渉構造体と共発現させることにより、グリコシル化が最適化された。生成したmAbがもつ主要なN-グリカン種は1種類であり、植物特異的なN-グリカンは検出されなかった。このmAbは、抗体依存性細胞媒介性細胞傷害活性およびエフェクター細胞受容体結合活性が、培養チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞で発現させたmAbと比較して優れていた。

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