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活性を向上させた低分子抗菌ペプチドの高速作製

Nature Biotechnology 23, 8 doi: 10.1038/nbt1113

陽イオン性抗菌ペプチドはさまざまなグラム陰性およびグラム陽性細菌を死滅させることができるため、多剤耐性菌に対処するための次世代抗生物質の有力な候補である。本論文では、抗菌活性の向上を目的とする多数のペプチドの高速スクリーニング法を紹介する。この方法では、セルロース支持体上でのペプチドの合成、および細菌のルシフェラーゼを恒常発現するPseudomonas aeruginosa株が利用されている。12アミノ酸残基のウシ由来ペプチドであるバクテネシンを線状化した変異型ペプチド(RLARIVVIRVAR-NH2)の完全な置換ライブラリーをスクリーニングし、これを用いてペプチド鎖の各残基を何に置換すると活性が向上するのかを確認した。最良の置換を組み合わせることによって作製された12アミノ酸の最適なペプチドはさまざまな細菌に対して活性を示し、Escherichia coliに対する最小阻害濃度(MIC)はわずか0.5 μg/mlであった。同じ方法で作製した8アミノ酸の置換ペプチドもさまざまな細菌に対して活性を示し、E. coliおよびStaphylococcus aureusに対するMICが2 μg/mlであった。

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