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転写開始部位解析のための5'末端SAGE法

Nature Biotechnology 22, 9 doi: 10.1038/nbt998

mRNA開始部位の同定は、遺伝子の完全長cDNA配列の完成および遺伝子発現を調節するプロモーター領域の解析に不可欠である。今回我々が開発し本論文で紹介する5' SAGE法(5'-end serial analysis of gene expression)は、個々のmRNAに関する転写開始部位および転写頻度の包括的解析に利用可能なものである。HEK293ヒト細胞ライブラリの5' SAGEタグ25,684個のうち、19,893個がヒトゲノムに一致した。RefSeq、UniGene、およびDBTSSデータベースを用いると、ゲノム中の座数が1の5' SAGEタグ15,448個は、85.8〜96.1%がmRNA開始部位の-500〜+200 nt内に配置された。この技術によって種々の細胞および組織で5' 末端トランスクリプトーム解析が促進されるであろう。

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