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並列構造を採用したナノリットルスケールの核酸処理装置

Nature Biotechnology 22, 2 doi: 10.1038/nbt951

微生物および哺乳類細胞からの核酸の精製は、生物学および医学分野の作業で重要な段階となっていることが多い。我々は、わずかな細菌または哺乳類細胞から核酸を自動的に精製するための微小流体チップを開発した。細胞の単離、溶解、DNAまたはmRNAの精製および回収などの全段階が、ナノリットル容の単一微小流体チップ上で進行し、試料は前処理も後処理も不要であった。mRNAは、わずか1個の哺乳類細胞から測定可能量が自動的に抽出され、チップから回収された。この微小流体チップでは別々の試料が並行処理可能であることから、高度な並列微小流体構造を構築し、生物学および医学分野用の統合バッチ処理機能が実行可能となることが示された。

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