先日、日本のSARS-CoV-2ワクチンの2回接種率がG7でトップになったというニュースがありました。日本の2回接種率は75.5%にも上るということです。今月号でも、ワクチン接種は再感染のリスクを下げるというメリットについて紹介しています(12ページ「SARS-CoV-2感染で得た免疫は「1〜2年しか続かない」と予測結果」)。これまでも紹介してきたように、ワクチン接種のメリットはさまざまな知見によって裏付けられていて、この高い接種率は、個人レベルでも国レベルでも将来的に大いにプラスに働くと思われます。それにしても、日本へのワクチン導入が諸外国に比べて遅かったことを考えると、接種のペースは驚異的であり、各自治体や医療従事者をはじめとする関係者の皆様の多大なるご尽力に感謝を申し上げたいと思います。日本国内のSARS-CoV-2感染者数がこの2〜3カ月で激減した要因は、まだはっきりとは明らかになっていませんが、その一因がワクチン接種の高さにあることは間違いありません。今後の研究でその他の要因についても明らかになり、今後のパンデミック対策へと生かされることを期待しています。 |
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