オープンリサーチへの取り組み

私たちは、オープンアクセスには著者や広い研究コミュニティーにとって現実的な利点があると考えています。そこで、その利点や、研究や発見に繋がる可能性を最大限に高める方法を調べるため、多くのプロジェクトを実行しています。

著者の意識調査

2014年、ネイチャー・リサーチと Palgrave Macmillan は、オープンアクセスウィークの一環として、Author Insights 調査のデータを初めて公表しました。この調査は、30,466名の研究者の意見をまとめたものであり、オープンアクセスで公開される、出版社による著者の意識調査としては、最大規模のものです。私たちはこのデータを匿名で 公表 することで、特にオープンアクセスに関して、著者、助成機関、そして出版社の間で一層の理解を深めることを目的としています。

オープンアクセスは引用に有利

Research Information Network(RIN)が2014年に実施した Nature Communications に掲載された論文の 統計分析 では、オープンアクセス論文が定期購読方式の論文よりも、3倍多く閲覧されていることが明らかになりました。この研究ではさらに、OA論文の引用回数は定期購読方式の論文よりも多いことが明らかとなっています。この分析データはすべて Figshare で公開しています。

オープンピアレビュー

NPGは、何年も前からピアレビュープロセスの検査と評価を採用してきました。Palgrave Macmillan は、2014年に初めての投稿モノグラフのオープンピアレビューを 試行 しました。また Nature もオープンピアレビューを試験的に採用しています。

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Science as an open enterprise

2012年に英国王立協会から画期的な報告書「Science as an open enterprise: open data for open science 」が公表されました。この報告書の元になったワーキンググループにはNatureの編集長Philip Campbellが参加しました。

PEER(Publishing and the Ecology of European Research)

私たちは、出版社、レポジトリ、そして研究者らがコラボレーションしてセルフアーカイブの影響を調査した、欧州委員会助成の PEERプロジェクト に積極的に参加しました。このプロジェクトは2012年に結果を報告しました。

その他、オープンアクセス学術出版社協会(OASPA)、英国オープンデータ研究フォーラムグループ、CODATA、ELIXIR、US National Data Service、FORCE11など世界的なオープンアクセスコミュニティーに積極的に参加しています。詳細は 英語サイト をご覧ください。

データは、可能な限りオープンで、アクセス可能、そして再利用可能であるべきだと、私たちは考えています。研究情報(データセットおよび研究論文のいずれも)のオープンアクセス化は、本質的に学際的研究を容易にし、発見の境界線を押し広げます。しかし研究者がデータをオープンにしたことを評価されたり、その功績を認められたりすることはまれです。

Scientific Data は、科学的に貴重なデータセットの記述を掲載するオンライン限定のオープンアクセスジャーナルで、ネイチャー・リサーチが再現可能な研究に貢献するための取り組みの一環として創刊しました。Scientific Data は、科学データの再利用、発見、解釈、引用をより容易にすることを目的としたData Descriptorと呼ばれるコンテンツを掲載しています。

私たちは、データの管理・公表を改善するために、科学コミュニティーと様々な方法で協力しています。その例として:

  • ネイチャー・リサーチは国際科学会議の科学技術データ委員会、CODATAの一員です。
  • 英国オープンデータ研究フォーラムに参加しています。
  • 先駆け的な出版社のひとつとして US National Data Service に参与しています。
  • 大規模なEUのバイオインフォマティクスデータのインフラ構築プロジェクトであるELIXIRの産業界諮問委員会の出版社代表です。

Nature および Nature リサーチ誌には、Scientific Data の活動に支えられた強力なデータ共有指針があり、研究データに適したリポジトリを特定して著者に推薦しています。Nature のエディターは受理した各論文を体系的に調査し、必要に応じて、Data Descriptor を公表して著者の研究を補完するよう、著者に促します。Scientific Data ブログ で概要をご覧ください。

ロンドンオフィスで毎年開催されるイベント「Publishing Better Science Through Better Data」は、科学界の若手研究者にとってデータ共有指針の実用的意義を探るチャンスです。このイベントではトップクラスの研究者、エディター、助成機関、図書館、出版社、産業研究者が一堂に会します。そこでは研究発表やキャリアアップに関するアドバイス、研究者が使える新しいツールやリソースについての議論が行われ、科学研究の有益性を最大限に引き出す助けにもなっています。

過去のイベントレポートは以下をご参照ください。

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