オープンアクセスについて

オープンアクセスとは、学術研究結果にオンライン上で無料かつ無制限にアクセスできることをいいます。全世界の主要助成機関と同様、Springer Natureはゴールドオープンアクセスおよびグリーンオープンアクセスを推進しています。

  • 論文は掲載後直ちにオープンアクセスとなる。
  • Article Processing Charge(APC)が発生する。
  • 論文は、プラットフォーム上にて無料で閲覧可能。
  • 論文は出版社版、すなわち出版社が活字化したPDF。
  • クリエイティブ・コモンズCC BYライセンスにより、著者(ら)および原資料を適切に表示すれば論文の無制限の再利用が可能。ネイチャー・リサーチが保有する完全なオープンアクセスの全タイトルではCC BYライセンスを標準としている。他のライセンスも利用可能
  • 公開猶予期間の後にオープンアクセス化(公開猶予期間が設けられない場合もある)。
  • 論文は、出版社のウェブサイト以外の、研究領域に特化したレポジトリや大学レポジトリ、著者のホームページなどにて無料で閲覧可能。
  • オープンアクセスの論文は必ずしも出版社版ではない。活字化PDFまたはピアレビュー後活字化前の著者最終版があり得る。
  • コンテンツの使用許諾や再利用に制限がかかる場合がある。

ネイチャー・リサーチとPalgrave Macmillanは、オープンアクセス出版オプションを10年以上積極的に開発してきました。そして現在刊行している完全オープンアクセスジャーナルは30誌以上、オープンアクセスオプションのあるジャーナルは40誌以上となり、著者が主要な助成機関のアクセスに関するポリシーや要件に確実に準拠することができるようになっています。

クリエイティブ・コモンズ・ライセンスとは?

ネイチャー・リサーチとPalgrave Macmillanが発行するオープンアクセスジャーナルは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに準拠して出版されています。クリエイティブ・コモンズ(CC)ライセンスは、著作物に対する権利の意思表示をするためのもので、「表示・非営利・改変禁止・継承」という4つの条件を組み合わせた6 種類のライセンス形式があります。ネイチャー・リサーチとPalgrave Macmillanが標準としているCC BY は「氏名・作品タイトルなどのクレジットを表示すれば改変や二次利用を許可」する最も自由度の高いCC ライセンスです。

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス

① 誰でも無制限にアクセスできる:オープンアクセスの論文はオープンアクセスではない論文よりも注目を集める

引用および利用の増加

多くの研究により、オープンアクセスの論文が定期購読方式の論文よりも多く閲覧され、引用されていることが明らかにされています。

ジャーナル『Scientometrics』に発表された 研究 では、Nature Communications で発表されたオープンアクセスの論文がオープンアクセスではない論文よりも多く引用されていたことが判明しました。また、オープンアクセスの論文は合計ダウンロード数が多いということと、単純にダウンロード数が多いだけでなく、オープンアクセスでない論文が注目される期間が短い一方でオープンアクセスの論文はダウンロード数の多さが長期間継続したことも明らかになりました。この結果は、Research Information Networkが Nature Communications で発表された論文を対象に行った 調査 において、オープンアクセス論文がオープンアクセスではない論文よりも3倍多く閲覧されていたことによって裏付けられています。

またウェルカムトラストも、助成金提供したオープンアクセスの論文のダウンロード数がアクセスコントロールされた論文より89%多かったと 報告 しています。

世間に対する誘引力の増大

研究論文を発表した瞬間から無料でアクセスできることが、特に世間の関心が強い研究に驚くような影響を与えることがあります。例えば、Scientific Reports の福島原子力発電所の事故がヤマトシジミチョウに及ぼす生物学的影響を調べた 論文 は、発表後1ヵ月で25万回以上のアクセスがありました。

ネイチャー・パートナー・ジャーナル(NPJ)は、世界を牽引する団体・機関とのパートナーシップのもとに創刊された、新しい高品質のオープンアクセスジャーナルのシリーズです。NPJに発表される各研究論文には、論文の大意を平易な英語でまとめ、専門分野外の研究者や興味を持った一般の方々が理解しやすい簡潔なフォーマットで提示したEditorial Summaryが添えられます。

② 新たな発見を生み出す:オープンアクセスの論文が科学研究を加速

加速する影響

CC BYのような、利用する側にとって自由度の高いライセンスで研究を開放することにより、研究者は既存の研究を基礎にして迅速にプロジェクトを進めることができます。ジャーナル『PLOS Biology』で報告された PNAS 発表論文についての 研究 には、オープンアクセスの論文はオープンアクセスではない論文に比べて引用される時期が早く、平均して引用される頻度も高いことが示されており、既存の研究を基礎にして研究を進めるプロセスをオープンアクセスが加速するという見解が裏付けられています。

拡がるコラボレーション

オープンアクセスによる発表やオープンアクセスデータは、世界規模でのコラボレーション研究を可能にします。ヒトゲノムプロジェクト は、発表やデータを「研究、教育、革新のなお一層強力な資源に」変換するオープンアクセスの能力の例として、度々 引用 されてきました。この国際的コラボレーション研究プロジェクトは、すべてのシークエンスデータを他の研究者が再利用できるように開放したオープンデータの利用によって可能となったのです。

学際的対話の増加

学際的な発表によって分野の垣根を越えた対話が促進され、従来の問題に対する新たなアプローチを見出す一助となっています。多分野にまたがった、Nature CommunicationsScientific ReportsScientific DataPalgrave Communications などのオープンアクセスジャーナルによって、研究の視認性を広げることによって研究者らが更につながりやすくなっています。

③ 助成機関の要件への準拠:オープンアクセスを求める助成機関が世界中で増加

学術研究の助成機関が、助成を受けた研究者に、研究論文を公開し、無料で制限なく再利用できるよう求めることが増えています。NPJのジャーナルは世界の主要な資金提供団体の要件に準拠しています。

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