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単一細胞RNA塩基配列解読法の創薬と新薬開発への適用

Nature Reviews Drug Discovery 22, 6 doi: 10.1038/s41573-023-00688-4

単一細胞技術、特に単一細胞RNA塩基配列解読(scRNA-seq)法は、関連する計算ツールや利用可能な公開データリソースの増加傾向と相まって、創薬と新薬開発を変えつつある。標的特定の分野では、細胞のサブタイピングによる疾患理解の向上により、新たな可能性が生まれつつある。そして、scRNA-seqを組み込んだ高多重化機能ゲノミクススクリーニングによって、標的の確からしさの確認(credentialling)と優先順位決定が向上している。また、scRNA-seqは、前臨床研究において、関連性のある疾患モデルの選定を支援し、薬物の作用機序に関する新たな知見をもたらしており、臨床開発では、患者層別化のためのバイオマーカーの特定を向上させ、患者の薬剤応答性と疾患の進行のモニタリングの精度を高めることを通じて、意思決定に有益な情報を提供できる。本総説では、創薬と新薬開発の重要な段階でscRNA-seq法がどのように適用されているのかを解説し、製薬業界でのscRNA-seq法の実施に伴う未解決の課題を考察する。a

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