Perspective

製薬R&Dにおける革新の10年:コーラスモデル

Nature Reviews Drug Discovery 14, 1 doi: 10.1038/nrd4497

「コーラス」は、イーライリリー社内の小規模な臨床開発組織であり、経営上独立している。コーラスでは、薬物候補の選択や臨床的概念実証(POC)といった創薬を専門に扱っている。コーラスの使命は、「製薬会社品質での」後期開発のプロジェクトを成功に導く一方で、迅速かつ低コストでPOCを達成することである。コーラスは、薬物開発に長けた少数の内部社員と、化学的・製造・品質管理過程、前臨床的な毒性試験と生物学的試験、第I・II相臨床試験の計画と実施を担う外部の業者ネットワークを使っている。コーラスは、設立10年で、従来の製薬会社の研究開発と比較して、時間と費用の両方の面で生産性が大きく向上することを実証した。本論文では、コーラスの開発哲学、組織構造、運用モデル、これまでの成果について述べる。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度