Advances
舌先現象の錯覚
「あれだよあれ」「なんて言ったっけ」――ぴったりの言葉を知っているはずなのに思い出せないことがある。答えが喉元まで出かかっているこのイライラする感覚のことを英語圏ではtip-of-the-tongueと言い、この舌先(TOT)現象は何十年も前から、答えを部分的に思い出すことから生じるのだと考えられてきた。だが最近の研究で、この体験がほとんど錯覚である可能性が示唆された。確かに知っているという感覚は、実際に知っていることを意味しない。
全文を読むには購読する必要があります。既に購読されている方は下記よりログインしてください。
本サービスでは、サイトご利用時の利便性を向上させるためにCookiesを使用しています。詳しくは、シュプリンガーネイチャー・ジャパン株式会社の「プライバシー規約」をご覧下さい。
Nature ダイジェスト Vol. 20 No. 9
DOI: 10.1038/ndigest.2023.230921a