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抗肥満薬は心臓病も防ぐ — 今後の展開は?

ウゴービが心臓発作のリスクを低減する理由は、体重減少効果だけでは説明されない。 Credit: Richard Levine/Alamy

抗肥満症薬セマグルチドが、心臓に起こる重篤な症状をよく防ぐという驚くべき臨床試験結果が示された。今回の知見は、この薬剤や他の新世代の肥満症治療薬の使われ方や投与対象者を変化させる可能性があると、研究者らは言う。セマグルチド(商品名:ウゴービ)の臨床試験の完全なデータはまだ公開されていないが、この薬を製造・販売するノボ ノルディスク社(本社デンマーク・バウスベア)は、心臓病を有していて、過体重または肥満症の成人において、ウゴービの週1回投与により、重篤な心血管イベントのリスクが20%減少したと発表した。

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翻訳:三谷祐貴子

Nature ダイジェスト Vol. 20 No. 11

DOI: 10.1038/ndigest.2023.231114

原文

Anti-obesity drug also protects against heart disease — what happens next?
  • Nature (2023-08-17) | DOI: 10.1038/d41586-023-02528-2
  • Mariana Lanharo