Research press release

魚の小型化で海洋生態系への影響が悪化する

Nature Climate Change

Small prospects for fish

気候変動に対する生物学的応答として、海水魚の最大平均体重が2050年までに14~24%減少する可能性があることがモデル研究によって明らかになった。その詳細を報告する論文が、今週、Nature Climate Change(オンライン版)に掲載される。

気候変動に対する海洋での生物学的応答として、分布、生物季節学的特性や生産性の変化を示した論文があるが、こうしたさまざまな影響の相互作用については、ほとんど明確になっていない。今回、William Cheungたちは、気候を原因とする分布、存在量と体の大きさの変化に関する600種以上の海水魚の応答を総合したモデルを作製した。そして、体の大きさが縮小するという推測のほぼ半分が分布と存在量の変化によって説明でき、残りが生理学的なものだと報告している。また、Cheungたちは、熱帯域と温帯域の個体群が、いずれも体長の小型化によって大きく影響を受けることを指摘している。

Biological responses to climate change could reduce average maximum body weight of marine fish by 14-24% by 2050 according to a modelling study published online this week in Nature Climate Change.

Documented marine biological responses to climate change include altered distribution, phenology and productivity but how these various effects will interact remains highly uncertain. William Cheung and co-workers modelled the integrated responses of over 600 species of marine fishes to climate-driven changes in distribution, abundance and body size. They report that about half of their estimated decline in body size could be accounted for by changes in distribution and abundance, with the remainder being physiological. They also note that tropical and temperate populations were both heavily impacted by fish size reductions.

doi: 10.1038/nclimate1691

「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。

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