Research Press Release

ゲノムワイド関連解析で判明した精巣がんの遺伝的リスク

Nature Genetics

2009年6月1日

Genome scan uncovers genetic risks of testis cancer

男性の精巣がんリスクに集団差があることにつき、その部分的な原因となる複数の遺伝子多型が同定された。この成果を報告する2つの研究論文が、Nature Genetics(電子版)に掲載される。

精巣胚細胞腫瘍は、15~45歳の男性に最も多くみられる悪性腫瘍で、ヨーロッパ系の男性における発症率は、アフリカ系男性の5倍になっている。がん研究所(英)のM Strattonらの研究チームとペンシルベニア大学(米)のK Nathansonらの研究チームは、それぞれ、この疾患のリスクと関連する遺伝子多型を見つけるために、英国と米国国内のヨーロッパ系男性数千人を調べた。

この2つの研究で同定されたリスク関連遺伝子の1つであるKITLG遺伝子は、皮膚や毛髪の色の違いの一因でもある。精巣胚細胞腫瘍リスクと関連するKITLG遺伝子の多型は、最近のアフリカ系の人々よりも最近のヨーロッパ系の人々に多くみられるため、これらの遺伝子多型が、精巣胚細胞腫瘍発症率の集団差の部分的な原因なのかもしれない。

doi:10.1038/ng.394

「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。

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