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生体組織の高速コヒーレントラマン指紋イメージング

Nature Photonics 8, 8 doi: 10.1038/nphoton.2014.145

広帯域コヒーレント反ストークスラマン散乱を利用して、速度、感度、スペクトル幅をうまく兼ね備えたイメージングプラットフォームが開発されている。このシステムは、10 cm–1を超える高い分解能で生物学的に関連のある500~3,500 cm–1のラマン窓全体を調べるレーザー光源構成を利用しており、パルス内3色励起を用いて一般的に弱い「指紋」領域内において強くかつ効率的にラマン遷移を誘導し、非共鳴バックグラウンドを利用して弱いラマン信号をヘテロダイン増幅する。我々は、健常マウスの肝臓組織と膵臓組織、および異種移植脳腫瘍とその周囲の健常脳実質との界面について、二次元および三次元表示の高速化学イメージングを実証している。

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