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不可視の金属‐半導体光検出器

Nature Photonics 6, 6 doi: 10.1038/nphoton.2012.108

ナノテクノロジーによって、ナノスケールの金属や半導体の構成要素を組み上げて高度に統合されたハイブリッドデバイスやハイブリッド回路の実現が可能になっている。エレクトロニクスにおいては、材料に依存する金属や半導体の異なる特性を組み合わせて、トランジスタ、メモリー、論理回路などの重要な機能性を実現する方法はよくわかっている。我々は、構成要素である半導体や金属のナノ構造体の幾何学的特性を、その材料特性とあわせて調整し、同じ物理空間に複数の機能を実現する光エレクトロニクスデバイスについて述べる。特に、そのデバイスが広範囲の周波数領域で「不可視」になるようナノスケールの電気接点を設計した光検出器を実証している。ナノ構造体が持つ幾何学的に調整可能な光学共鳴モードは有限であり、それらの混成とモード間干渉を無数の有用なやり方で調節できるという考えを十分に利用した新種のデバイスに、この構造体は属している。

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