In This Issue

プラズモンを伝搬させる

Nature Photonics 2, 8 doi: 10.1038/JnphotonInThisIssue67806

表面プラズモンポラリトン(SPP)は、金属表面を伝わる電荷の振動であるが、現在、フォトニクスにおいて最も活発に研究されている対象の1つである。プラズモニクスは、ナノフォトニクスという新分野において、フォトニックデバイスの小型化と性能向上のために中心的な役割を果たす。通常SPPは急速に減衰するため、長距離にわたってSPPを導く適切な手段を探索することが、この分野の大きな課題の1つである。今回、カリフォルニア大学バークレー校のR Oultonらは、金属表面からナノスケールの距離を隔てて配置された誘電体ナノワイヤーからなるハイブリッド導波路の使用を提案している。ギャップを越えてのプラズモンモードと導波路モードの結合によって、SPPが数十マイクロメートルの距離にわたって、強く閉じ込められて伝送される。

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